【お話】紫ゴミ収集車のむらちゃん(ざっくり)

ある町に、新しいゴミ収集車がやってきた

 

資源ごみを集める、紫色のゴミ収集車

名前はむらちゃん。

しばさんがパートナー

 

むらちゃんは、お隣の部屋のふじちゃんに憧れた

 

可愛い猫と一緒に、街の人気者

 

私も猫が欲しい、人気者になりたいと、仕事中も気がそぞろ

 

猫がいないか、ペットボトルを集めながら、キョロキョロ

 

しばさんもため息をついて呆れ顔

 

看板猫などいなくても、綺麗な色のピカピカゴミ収集車むらちゃんは、魅力的だと思っていました

 

その日の夕方、猫がいなくてしょんぼりしたむらちゃんは、ペットボトルを切って繋げてアクセサリーを作る

 

密かな楽しみだけど、ゴミのアクセサリーなんて、と自信なさげ

 

小さなネックレスをこっそり付けて外に出たら、ふじちゃんが。

 

ふじちゃんは、子猫が気づいたネックレスに釘付け。

 

素敵なネックレス、キラキラで軽くて最高よ!とべた褒め。

 

嬉しくなったむらちゃんは、ふじちゃんにプレゼント

 

 

次の日、ネックレスを付けて町に出ると、道行く幼稚園の女の子、OLさん、おじさんまで、みんなが褒めてくれる

 

無理に人の真似をしなくても、あなたが好きなことが人を振り向かせることもあるのよと、しばさん。

 

むらちゃんは自信がついたし、ペットボトルのアクセサリーは評判で街の人がリユースしてたのしんでくれるし

 

 

町はキラキラになりました