【お話】水色ゴミ収集車のみずちゃん(ざっくり)

むらちゃん、ふじちゃん、あかくんが住む町に、水色ゴミ収集車のみずちゃんが引っ越してきた

 

みずちゃんの引っ越しは賑やかで、覗き込んだ3人はびっくり

 

部屋中水槽と水生生物だらけ

 

むらちゃんはキラキラなお部屋に目がキラキラ

 

ふじちゃんは、どうして?と聞きました

 

すると、みずちゃんは、話してくれました

 

前に住んでいた町は、川や湖が美しく、町中みんなが自然や生き物に親しんでいた

 

ペットショップもお魚が多く、輸入魚を飼ってる家も多かった

 

ある日ゴミを回収していると、ビニール袋に水と一緒に入れられたメダカが捨てられていることに気づいた

 

一緒にゴミを集めていた、スタッフのみっちゃんとみずちゃんは悲しくて泣いたあと、飼うことを決めた

 

廃材から水槽やブクブクを集め、休日には砂利や水草を川から集め、メダカが喜ぶ家を作った

 

別の日、今度は水槽ごと捨てられているドジョウが

 

2人はまた飼うことにした

 

ある休日には、川辺で熱帯魚を逃がそうとしてる子供がいた

 

慌てて止めるみずちゃん

 

子供は海外に引っ越すから仕方がないと悲しい顔

 

みずちゃんが引き取ることを伝えると、子供は家にあったとても大きな水槽を届けてくれた

 

みずちゃんとみっちゃんは、メダカに、ドジョウに、熱帯魚をその中に入れて飼うことにした

 

そして、どうしても飼えなくなった水生生物の保護と譲渡をすることにした

 

次の日からみずちゃんのボディにポスターを貼って仕事をした

 

ある夏の終わり、アメザリを引き取って欲しいおばあちゃんが来た

 

別の町に住む孫が何年も前に捕まえて大事に育てていたけれど、今度ホームに入ることになったので、連れて行けないとのこと

 

引き取って面倒を見ていると、たまたま遊びに来た人が引き取っていった

 

噂を聞いた街の人達は、今まで勝手に逃がしていた生き物を、まずみずちゃんとみっちゃんに相談するようになった

 

逃がしてはいけないこと、飼える人に譲渡することも覚えた

 

そうして、町は生き物も暮らしやすい、本当に素敵な町になった